
豆乳で生理が早まる?遅れる?豆乳と生理不順の関係を管理栄養士が解説!

女性の体の悩みの中で多いのが生理について。
人によって程度はあるものの、月経前症候群(PMS)と合わせて、何かしら症状がある方が大半なのではないでしょうか。生理不順で悩んでいる方も少なくありません。
豆乳を飲んでいると「生理が早まった」「生理が遅れた」なんて情報を目にしたことはありませんか?
今回は、管理栄養士の筆者が豆乳と生理との関係を解説していきます。
※この記事は、発酵食スペシャリストで管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
【結論】豆乳と生理不順は関係ある?ない?

飲む量や個人差はありますが関係しています。
ただ、実際はそこまで過敏になる必要もないとも言われています。
その理由について触れていきましょう。
そもそも世の女性はどれくらい生理の悩みを抱えている?

厚生労働省が集計したデータによると、生理がある女性のうち、約8割が何らかの生理痛を感じています。
同じく月経前に何らかの不快な症状があると答えた方も6割を越えています。その症状はイライラしやすくなる、憂鬱になる、疲れやすい、吐き気、腹痛などが挙げられます。
また、生理がある女性の20%が生理不順と回答しています。生理周期が把握できない、生理が来ない、生理が早まった、2ヶ月以上生理が来ないなど、不順の詳細もさまざまです。
豆乳がもたらす生理への良い影響とは?

①豆乳に含まれる大豆イソフラボンは、生理周期を整える手助けをする!
豆乳には、大豆イソフラボンという天然の食品成分が豊富に含まれています。
この大豆イソフラボンは、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンと似たはたらきをすることが特徴です。
大豆イソフラボンを摂取することにより、ホルモンバランスを整え、生理周期を安定させる手助けをしてくれます。
②イライラを落ち着かせる効果
豆乳などの大豆製品には、マグネシウムも豊富に含まれています。
マグネシウムには神経を鎮め、精神を安定させるはたらきがあるため、イライラしやすい生理期間やPMSに効果的とされています。
豆乳で生理周期が長くなるは本当か?

飲み過ぎは禁物!
女性に嬉しい効能が期待される豆乳、毎日しっかり摂りたいですよね。
しかし、飲み過ぎは禁物です。
大豆イソフラボンの過剰摂取は、逆に生理周期が長くなってしまうという報告もあります。
では豆乳の一日の目安はどれくらい?
食品安全委員会は、大豆イソフラボンアグリコンの一日の摂取目安を70~75 mgと定めています。
これは200ml豆乳に換算すると、1~2本です。
そこまで敏感にならなくても良い?
この量を超えたからといってただちに症状が出るわけではありません。
豆乳は良い影響をもたらしてもくれますので過敏にならなくてもよいでしょう。
ただし、豆乳以外の食品からも大豆イソフラボンを摂取することもあるため、一度に大量に豆乳を飲むのは避けた方がよいでしょう。
偏った飲み方はせず、他の食事との栄養バランスを考えて飲むことが大切です。
生理時におすすめ!手軽にできるめ豆乳ドリンク
生理痛やPMS緩和には、体を温めることも有効です。
血行をよくすることで症状が緩和されるため、温かい食べ物や飲み物を食べて気分を落ち着けましょう。
ここからは、手軽にできるおすすめ豆乳ドリンクをご紹介します。
黒ごま添えホットきな粉豆乳

小鍋に200mlの調整豆乳ときな粉をティースプーン1杯程度、加えて温めるだけで簡単にできるホットきな粉豆乳の完成。ちょい足しアレンジで、黒ごまをパラパラ振ると美味しいです。
豆乳ホットココア

小鍋にお好みのココアと無調整豆乳を400ml加えて温めるだけで豆乳ホットココアの完成です。ココアの粉が甘さ控えめな場合は調性豆乳に置き換える、もしくは完成後にハチミツを加えることでも甘みをアレンジできます。
豆乳は温めても栄養成分にほとんど変化はないため、安心して下さい。
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生理不順でお悩みなら、生活リズムを見直し、ホルモンバランスを整えよう

生理周期の安定には、今回ご紹介した以外に、生活リズムや食生活が大きく関係しています。
バランスのとれた食事を心がけ、規則正しい生活をしてホルモンバランスを整えましょう。