
醤油おすすめ10選!【選びのポイントもご紹介】

家庭の食卓で大活躍の醤油ですが、その種類や味わいは多岐にわたります。豊富なラインナップから、料理や食材、好みに合ったものを探すのは至難の業。時間とコストがかかってしまいますよね。
この記事では、3つのポイントに絞って上手な醤油の選び方とおすすめの人気醬油10選をご紹介します。ぜひ醤油選びの参考にしてください。
おすすめの前に!醤油とは?
醤油は幅広い料理や食材に合う万能調味料のひとつです。塩味を付けるだけではなく、隠し味として食材のまろやかさや甘みを引き立たせることもできる優れものです。おもな原材料は大豆・小麦・食塩ですが、これに麹菌や酵母などを加えて発酵し、半年~3年もの熟成期間を経て完成します。
実は醤油は発酵調味料です。原材料や製造工程、環境はさまざまで、その違いから固有のうまみ・香り・甘みが生み出されていきます。醤油を深く知れば知るほど、その奥深さに驚嘆するかもしれません。
醤油の基本① 種類と等級を知ろう
醤油の基本となる種類は以下の5つです。塩味・甘み・色味などに違いがあり、醤油を選ぶうえでの大事な基準になります。
濃口醤油
塩分が少なめで、塩味+うまみ+甘みのバランスがよく、幅広い料理に対応できます。
うすくち醤油
色味が薄く、濃口より1割塩分が高めです。醤油の色味を抑えて素材の特徴を引き出したい料理にピッタリです。
たまり醤油
芳醇なコクと色の濃さ、甘みのあるまったりとした舌ざわりが特徴的。照り焼きや煮物の艶だしに最適です。
再仕込醤油
味と香りが際立ち、塩分が最も少ない希少な醤油。刺身や寿司との相性が抜群です。
白醤油
透明度の高い琥珀色の美しさが特徴。茶碗蒸しやお吸い物に多く使われます。
これらの5種類には、それぞれ「特級」「上級」「標準」の等級が付けられています。これは、醤油含有のうまみ成分の量が基準となり、量が多いほど等級が高くなります。醤油の美味しさの目安として参考になります。
醤油の選び方① 醤油は製造方法で選ぼう
JAS(日本農林規格)規定の製造方式は「本醸造」「混合醸造」「混合」です。さらに自然の力で発酵させる「天然醸造」や木桶で仕込む「桶仕込み」などの伝統的な製法も存在します。
約8割も流通!本醸造方式が定番かつおすすめ
豊かな香りで色合いのよい、味わい深い一品に仕上がりました。
ラベルに「本醸造」と表記した商品が多く見られますが、それもそのはず、生産量の約85%は本醸造方式です。天然醸造などの伝統的製法は、手間をかけて作られるため、生産量の1%にも満たない希少性の高いものに該当します。産地・蔵ごとに個性が出やすく、風味や味わいはさまざまです。
醤油の選び方② 醤油は原材料で選ぼう
濃厚な風味を味わいたい方は「丸大豆」がおすすめ
醤油の原材料は大豆・小麦・食塩が一般的ですが、商品ラベルには「丸大豆醤油」と書かれたものと何も書かれていないものがあります。実は、原材料の大豆をさらに細かく分けると「丸大豆」と「脱脂加工大豆」が存在するのです。
大豆には油脂が含まれていて大豆油がこれにあたります。この油脂分を取り除いたものが脱脂加工大豆、何も加工しないまん丸の状態が丸大豆です。丸大豆は、細かく加工された脱脂加工大豆と比べて発酵・熟成期間が長くなるため、色味・風味が濃厚になります。また仕込みの段階で油脂分が含まれていることから、味わいはまろやかです。
旨みの強い醤油が好みの方は「脱脂加工大豆」がおすすめ
生ならではの鮮やかな色、さらりとした旨み、穏やかな香りで素材の持ち味を引き立てます。
脱脂加工大豆はタンパク質のみを残した状態のため、うまみ成分を多く含み、香りが際立ちます。
醤油おすすめ10選!美味しいこだわり醤油厳選
今回は本醸造方式でつくられた醤油を中心に、編集部が独自調査してぜひ試してもらいたいものを10個ご紹介します。Amazonや楽天などのネット通販で気軽に購入できるものを厳選したのでぜひお試しください!
① 大徳醤油 淡口丸大豆醬油
五感に響く伝統製法の醤油!
四季を経て時間の流れとともに造り上げられた天然醸造の薄口醬油です。原材料にこだわり、国産の丸大豆・小麦を厳選。平釜でじっくりと炊いたミネラル豊富な長崎県崎戸の塩を採用しています。
化学調味料・合成保存料は一切不使用で、安心の天然調味料です。
② 半田の旨味家 国産丸大豆たまりしょうゆ
うまみ成分たっぷりの特級たまり醤油!
醤油全体の生産量の内わずか1.6%しかない希少性の高いたまり醤油です。その中でも特級レベルで、JAS規格の1.5倍~2倍ものうまみ成分を含有する丸大豆醬油です。
製造工程に時間をかけてじっくりと熟成させ、大豆のうまみがぎゅっと詰まった贅沢な逸品。その味わいは奥深く、濃厚なコクが感じられます。天然アミノ酸が20種類以上もプラスされ、栄養分の高さもおすすめのポイントです。
丸大豆100%で小麦一切不使用のグルテンフリーのため、小麦アレルギーを持つ方も安心して使えます。
③ チョーコー 超特選減塩醤油
厳選した原料を使っています。
研究を重ねて実現した「超特選」の希少醤油!
1964年から研究を重ね続けるチョーコーの減塩醬油。その最高級を誇る品質に仕上がったのが超特選減塩醤油です。JAS規格で定める特級の1.2倍以上のうまみ成分を含んだものしか称号できない「超特選」を取得した希少な醤油です。
こだわりは追い麹仕込み。熟成途中に麹を追加することで、美味しさを維持しつつ塩分を一般的な濃口醬油の半分に抑えています。丸大豆の油脂分に含まれるわずかな甘み成分を極限に抽出し、ふくよかでまろやかな味わいに仕上げています。
④ 井上醬油 古式じょうゆ
うまみが際立つ天然醸造の濃口醤油!
古式じょうゆの特徴は醤油そのものが持つうまみ。江戸時代から構える歴史ある醸造蔵に住みつく蔵つき酵母に委ねられた伝統的な製法により、際立ったうまみが生まれています。
原材料である国産丸大豆の使用量を20%割増しして仕込み、大豆のしっかりとした薫り高い風味が伝わります。柔らかい舌ざわりと深い味わいは煮つけや煮物にピッタリ。凝縮されたうまみが上品な塩味と相まって、ワンランクアップの料理に仕上げてくれますよ。
⑤ MORITA 白醬油 特級
調味料添加のない、白しょうゆ本来の風味が味わえます。
優しい甘みと香ばしさが魅力の白醬油!
盛田の白醬油はJAS規格の特級レベルです。主原料となる小麦特有の香ばしさが広がり、優しい甘みが添えられる優雅な贅沢仕立てです。調味料は無添加で、白醤油そのままの風味を味わえます。
琥珀色をした白醤油の魅力は透明度の高さです。料理に加えても素材の彩りを損なうことなく味を整えてくれるため、素材の見た目と味を活かした茶碗蒸しやお吸い物、卵焼きはもちろんのこと、炊き込みご飯や透き通った出汁の麺類などにマッチしています。
⑥ ヤマロク 鶴醬
リッチ感たっぷりのさいしこみ醤油!
4年の歳月を経てじっくりと造り上げた極上の逸品。約2年間熟成させた生しょうゆを、さらに2年かけて樽の中で寝かせる二度仕込みです。大きな杉の樽で醸造した醤油は、原材料も仕込み期間も通常の2倍。
2度目の仕込みでは1度目で円熟した生しょうゆをそのまま使用するため、コクとまろやかさが引き出され、芳醇の極みとも言えるリッチ感たっぷりに仕上がっています。素材をさらに美味しく味わいたい時には、頼もしい存在です。
⑦ ビオマーケット 有機醤油
伝統的な製法を守る深い味わいの醤油!
完全国内産にこだわり、青森県などの契約農家が育てた有機丸大豆と有機小麦を使用しています。丸大豆の油脂分が残り、まろやかで味わい深く、濃厚な風味が引き立っています。「寒仕込み」と言われる天然醸造による伝統的な製法で行われ、寒い冬の時期に仕込み、夏の発酵期間を経て、秋・冬に熟成させます。
蔵元自らが製造した杉製の木桶に住みつく何種類もの蔵つき酵母菌が醸した醤油は、香り豊かで幾層にもなる深い味わいを実現しています。
⑧ フンドーキン醬油 吉野杉樽天然醸造醬油
豊かな香りで色合いのよい、味わい深い一品に仕上がりました。
吉野杉樽で育まれたミネラルたっぷりの醤油!
高級材として知られる吉野杉の木樽で熟成させた丸大豆醤油です。原材料は、国産の丸大豆と小麦、そして太陽と風の力で作ったミネラル豊富なメキシコ産の天日塩を使用。原材料から製法まで、自然の力を借りて造り上げられたこだわりの天然醸造醤油です。
自然の温度変化に委ねて発酵・熟成させた味わいは、まろやかで柔らかな塩味とうまみが伝わります。赤褐色に輝く色味で、刺身・お浸し・冷奴のつけ醤油や煮物料理に活躍できますよ。
⑨ ヤマサ 絹しょうゆ
「生しょうゆ」のやわらかさと重ね仕込み製法の「火入れしょうゆ」のコクのある味を合わせ持つ、絶妙なバランスのブレンドしょうゆです。
4種類の麹から作った贅沢なブレンド醤油!
なめらかな味わいの秘密は4種類の麹。段階的に3種類の麹を配合して仕込む重ね仕込の「火入れしょうゆ」に、「生しょうゆ」をプラスした複合的な製法が特徴的です。おだやかで芳醇な香りと重厚感のあるコクが引き出され、それぞれが異なる特徴を持つ4つの麹を掛け合わせることで、絹のような繊細さを生み出しています。
原材料の大豆には、脱脂加工大豆と丸大豆をダブルで使用。風味やうまみが濃厚になり、力強い大豆の香りを堪能できます。
⑩ キッコーマン いつでも新鮮えんどうまめしょうゆ
食物アレルギーを持つ方でも安心して味わえる醬油!
主原料はえんどう豆。大豆や小麦などの食物アレルギーを理由に醤油を使用できなかった方には嬉しい、アレルギー対応のグルテンフリーです。一般的な醤油の原材料とは異なるものの、醤油と同じ微生物による発酵と熟成工程を経て製造するため、濃口醬油のような芳醇な香りとコクを味わえます。
特にえんどう豆の風味を活かした料理におすすめです。お浸しや煮物のほか、生姜焼きなどの肉料理に加えることで、いつもと違ったテイストの料理も楽しめて、アレンジが広がりますよ。
お気に入りの醤油を見つけよう!
今回はおすすめの醤油を10個ご紹介しました。うまみや香りがギュッと閉じ込められた醤油の味わいは多種多様で、商品のラインナップも豊富です。今回ご紹介したおすすめの醤油は、素材選びや製造工程でこだわりが感じられるものばかり。ぜひ参考にして楽しく醤油選びをしてみてください。