
【本みりんとみりん風調味料の違いは?】みりんの種類と特徴をご紹介

和食に欠かせないみりん。本みりん、みりん風調味料の違いはご存じですか?ぜひ裏の表示をチェックしてみて下さい。
この記事では意外と知られていない、みりんの種類や、砂糖との使い分けについて解説していきます。
※この記事は、管理栄養士の「矢崎海里」さんがご紹介しています。
そもそもみりんとは?
3種類に分けられるみりん
みりんとは、米や麹を使用して作られる調味料の総称です。製法や原料、アルコール度数により分けられています。
アルコールを含む「本みりん」は酒類で、嗜好飲料類に分類されます。みりんの風味をつけた調味料は「みりん風調味料」「発酵調味料」と呼ばれ、調味料類に分類されます。
本みりん、みりん風調味料、発酵調味料の3種に分けられるみりん。ここからはひとつずつの特徴を解説していきます。
みりんの種類と特徴
みりんの種類① 本みりん
本みりんは米と米麹にアルコールを加えて糖化・熟成させたものを指します。アルコールを含み、良質なものはそのまま飲んでもおいしいです。酒類に分類され、酒税法で製法や原料が厳しく定められています。その成分は半分が糖類で、14%がアルコールです。
みりんの種類② みりん風調味料
水飴などに酸味や調味料をブレンドし、みりんの風味をつけた調味料で、アルコールは1%未満です。風味は本みりんに劣りますが、みりんと同じように使用されます。みりんより安価で販売されています。
みりんの種類③ 発酵調味料
発酵・熟成させて製造されますが、非酒類のため1~2%程度の食塩を加えています。アルコールを1%以上含み、しっかりとした塩気を感じるのが特徴です。みりん風調味料同様、みりんより安価で販売されています。
砂糖と迷ったら!みりんを使うメリット3つ
みりんを使うメリット① やわらかな甘みがでる
砂糖のようなしっかりとした甘さではなく、ブドウ糖やオリゴ糖などの優しい甘みがみりんの特徴です。コクや旨味もあるので、料理の風味アップに一役買ってくれます。
みりんを使うメリット② 料理のツヤ・照りに
みりんが食材の表面をコーティングしてくれるので、料理にツヤや照りが出ます。
みりんを使うメリット③ 臭み消しに
アルコールが含まれているので、酒と同様に食材の臭み消しにも効果的です。ほかにもみりんには煮崩れ防止、食材に味を染み込ませるなど、いいところがたくさん!アルコールが含まれているので、しっかり加熱して調理する料理に向いています。
一方こんなときはみりんよりも砂糖を使おう
みりんには注意したい作用も
みりんにはメリットがたくさんありますが、一方で肉や魚の身を固くしてしまう作用もあります。角煮や魚の煮付けなど、柔らかくふっくら仕上げたいときは砂糖がおすすめです。みりんを入れる場合も、風味付けとして砂糖と併用するのもよいでしょう。しっかりと甘さを出したいときにも砂糖がおすすめです。
みりんの種類と特徴を知って上手に使い分けよう!
スーパーに行くと本みりんとみりん風調味料などは価格かかなり違い、ついつい安い方を買ってしまいがちです。本みりんはいつもの料理をグッとおいしくしてくれるので、「なんか味が決まらない」と調味料を色々足してしまったり、物足りなさを感じることもなくなりますよ。次回買い物に行ったら、ぜひ売り場をチェックしてみて下さいね。